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2019年6月1日土曜日

TOEICは370点でもだいじょうぶ

きのうは中学の同窓生4人で飲み会をしました。中学校は仙台にありますが、勤め先の本社が東京にあるため、東京に住んでいたり出張に来たりする仙台出身者は多いです。

建築現場の英語

A君は大手ゼネコンに務めており、東南アジアや中近東で橋を作ったそうです。現地の作業員はフィリピン人やトルコ人で、英語で指示しなければなりません。

彼曰く「英語が本当にできる人は、現場に1人いればいいんだよ。その人は契約書なんかのドキュメントをやる。おれたちが作業するとき、コミュニケーションは、気合い・技術力・英語力のうち、2つがあればいいんだ。おれのTOEICなんか、370だよ。」

なるほどです。


説明しずらい翻訳の世界

「たしか加藤さん(私の旧姓)は通訳やってるんだよね。」と聞かれました。「いえ、翻訳です。」みんなにとって通訳も翻訳も似たようなものなのでしょう。

「どんな翻訳をやっているの?」オルタナティブ投資と説明しても誰も知らないだろうし、詳しく説明するとせっかくの酔いがさめそうなので、「金融の翻訳しています」と言いました。「いま何が一番もうかるの?」とすかさず質問されます。「いまは低金利だから投資はむずかしいよ」と言うと、つまらなそうな顔をされました。ETFは手数料が低いよ、ぐらい言えばよかったと思います。

「翻訳は1千万円ぐらい稼げるの?」

「人によります」と答えておきました。ちなみに私の年収は1千万にはとどきません。しかし日本翻訳者協会の集まりに行くと、1千万プレーヤーはちらほらいます。


男と女でどちらが大変か

酔いが回ってくると、A君とB君は、男性がいかに仕事で苦労しているか、という話をしだしました。妻と子供の生活を守るため、いかに粉骨砕身しているか。出世すると責任が重くなって体をこわす人がいるけど、そうはなりたくない、と。私の夫も昔は残業して夜10時に帰ってきたものです。

上野千鶴子名誉教授が東大の入学式の祝辞で「女性は頑張れば頑張るほど壁が高くなる」と述べ、テレビや新聞で話題になりました。男性と女性では世界観に大きなギャップがあるようです。男女の両方が「犠牲になっているのは自分たちの側である」と主張している気がします。

ESG投資は、企業による女性の活用度を重視します。これによって男性の負担が減れば何よりです。男性がもっと家事をしてくれることもポイントですが。ちなみに私の夫は、負担の低い職場に移ってから、ときどき食事を作ってくれるようになりました。


2019年5月23日木曜日

翻訳者と原文との間にある「共感」

 ある英語の本が2人の別々の翻訳家によって訳され、日本語で出版されていました。「引寄せの法則」に関する本です。2つを読み比べると、原文が同じと思えないほど違う出来栄えでした。

 片方は自然に伝わる、しっくりくる翻訳でした。実は、それを訳した人は、翻訳に全く関係ない職種の会社員で、ある日たまたま本屋で原書を手に取り、あまりにも面白かったので訳したそうです。

 もう片方は残念な和訳で、直訳っぽく、いかにも「仕事だから、しょうがなくやった」感が行間に滲んでいました。

 この差がどこから来るのか考えてみると、翻訳者と原文との間に「共感」のようなものがあるかどうかではないかと私は思うのです。翻訳者と原文との間に何か有機的なつながりがあるときにだけ、生きた表現が生まれるようです。文章は人の心を変えることができるので、これは大切なことだと思います。
 日本翻訳者協会のミーティングに行くと、サッカー好きの人はサッカーに関する翻訳をしているし、映画好きの人は字幕翻訳をしており、それが自然な形かと思います。 

2019年4月28日日曜日

How do you translate “その他有価証券”?

Under the Japanese accounting standards, securities are classified into the following four categories:
  1. 売買目的有価証券: held-for-trading security
  2. 満期保有目的の債券: held-to-maturity security
  3. 子会社株式及び関連会社株式: subsidiary/affiliate stock
  4. その他有価証券: available-for-sale securities
The last category, その他有価証券, is meant to be held for a long-term.

What are 洗替方 and 切放法 ?

洗替方 (Araigae method) is an accounting procedure in Japan, which is probably unique in the world.  Under Araigae method, an asset is stated at the fair value on the balance sheet at the end of the period.  At the beginning of the next period, however, the book value is reversed to the acquisition cost.

Araigae method can be probably translated into “reversal method” in English.
切放法 (Kirihanashi method) is the lower of cost or market method.  Here, the carrying values of an asset at the end of the period and at the beginning of the next period are the same.

「unearned revenue/income」、「advance」、「前受収益」、「前受金」をどう区別するか?

「Dictionary of Accounting Terms (Barron's Business Guides)」によると、「unearned revenue」とは、商品や役務が提供される前に受け取られた対価であり、例えば顧問弁護士の月額料金など。

しかし同じ辞書で「advance」を引くと、これもまた商品や役務が提供される前に受け取られた対価で、例えば受注工事、公共料金、顧問弁護士の月額料金など、とある。

「顧問弁護士の月額料金」が「unearned revenue」と「advance」の両方に含まれていることに気づく。会計士はどちらの勘定科目を使えばいいのだろうか。


インターネットで検索した結果、「unearned revenue (もしくはincome)」は「advance」を含んでいるようにも受け取られ、どちらかといえば「unearned revenue」は継続的な役務の提供に使われ(家賃や保険料など)、その一方で「advance」は顧客による「手付金」のような感じである。

日本語で対応するのは「前受収益」と「前受金」だろう。

前者の「前受収益」は、継続的な役務を提供する契約の下で、いまだ提供していない役務に対し支払を受けた対価のことで、前受家賃、前受保険料など。

後者の「前受金」は、主たる営業取引において、商品や製品の引渡し又は役務の提供完了前に、契約を確実にするために、代金の一部を前受けしたものであり、例えば受注工事など。

日本語での区別は明確で、前受収益は継続的サービスだが前受金は継続的サービスではない。

翻訳する場合、ニュアンスが近いのは「unearned income」 = 「前受収益」; 「advance」 = 「前受金」だろうか。