最近、一部の翻訳者養成講座のやり方に関し、皆があきれ、驚きました。
講座の謳い文句は、
「短期間で翻訳家としてプロデビューできる」というものです。かなり無理があると思いませんか?
「年収〇千万稼げる」
これから翻訳を始めようとする人は実績がゼロであり、応募できる翻訳会社が限られますが、実績を詐称するように講座が指導しているそうです。
さらに、講座の受講者は翻訳会社のトライアルの問題を共有し、集団カンニングを行っているそうです。
受講料は高額です。(一説では40万円。)
この講座では、「翻訳会社のトライアル合格=プロデビュー」ということになっています。しかし実際には、たとえトライアルに受かっても翻訳会社に登録されるだけで、仕事が回ってくるかどうかは別の話です。
日本翻訳連盟は、こうした講座に関し、法人会員の翻訳会社に警告を出したので、実績を詐称してもバレるようです。そうなると受講生は、いったい何のために大枚をはたいたのか分からなくなりますよね。
これから翻訳者を目指す人は、てっとり早い道はないものとあきらめ、下記のような信頼できる情報源を頼って道を探りましょう。
通訳翻訳ジャーナル
日本翻訳者協会(JAT)
日本翻訳連盟(JTF)
ちなみにJATの翻訳コンテストは、会員でなくとも無料で挑戦でき、1位~3位の受賞者はプロによる評価が無料でもらえます。
「どうやって翻訳者になったか」というツイッターのまとめもありました。
翻訳者の営業の仕方などが分かるので、下記の本がおススメです。
Add The Prosperous Translator: Advice from Fire Ant & Worker Bee」 |
翻訳者として実力をつけたければ、とにかく専門分野の日本語と英語を読みまくるしかないと私は思います。
私が若かった遠い昔、翻訳者になるには10年かかると言われました。今はどうか知りませんが、英語に触れる方法はいくらでもあるので、もっと早いと推測されます。人脈が必要ならば、JATでボランティアをしたり(いつでもボランティアを募集していますので)、JTFの会合に行ってみてはどうでしょうか。
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