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2013年10月25日金曜日

会計士とコミュニケーション (6) - ポジティブに書く

前向きな文章は、相手に対する気づかい、思いやり、敬意を伝えられます。
「あなたはできる人ですね。プロですね。」というメッセージを発することができます。

ネガティブな文章は、敵意、上から目線、権威を振りかざす印象を与え、「あなたなんか信用してませんよ」というメッセージを発します。
ぶっきらぼうな文章もネガティブです。

ポジティブな言葉:

感謝します  素晴らしい  よくなります  よかったです  できます
お勧めします  慎重  サービス  おめでとうございます
成功  効率的  ありがとうございます  優秀な  タイミングがよい
うれしいです  よく考えてある  一緒に  すごい  信頼
幸せな   でき次第、喜んで~します  助ける

ネガティブな言葉:

疑わしい  嫌い  非難  ~のせいで  不注意  ~しなければならない
できません  怠る  苦情  問題  断る  不公平  否定
あいまい  がっかり  心配  あやしい  間違い  失敗
あなたが…しない場合、当社は~できません  不可能  
あなたは~するべきです

■ きついメッセージの例
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当社は下記の項目をまだ受け取っておりません。監査を完了するために大至急必要です。
A
B
C
これは二度目の通知になります。貴殿が当社に提供したデータには食い違いがあるため、さらに一層の監査をする必要があります。

至急、対応してください。
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  • 相手を非難しているところがネガティブ。

■ 友好的なメッセージの例
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監査は順調に終了に向かっていることをご報告いたします。当社からのお願いはこれで最後になりますが、以下の情報が必要です。
A
B
C
いくつか数値に違いがあるため、貴事務所にお伺いしたいと思います。上記の資料をただいて、訪問が終わりましたら、監査を無事に終了することができます。

いつもご協力をいただきまして、ありがとうございます。
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  • 読み手が協力して、すぐに返答してくれると期待しているところがポジティブ。

たとえ相手に落ち度があっても、状況の中でポジティブな部分を強調することはできるでしょう。
問題を最小化して、読み手の不安を減らすことができます。

多くの人は、気配りが感じられて、友好的なコミュニケーションにはポジティブに反応し、きつい口調には抵抗したくなります。

ポジティブなコミュニケーションは人間関係を築く土台となるでしょう。


参考:”The Accountant’s Guide to Professional Communication” by Melanie McKay and Elizabeth Rosa