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2025年9月5日金曜日

クライアント業務でChatGPTを活用した初体験

 先日、クライアント様から大型案件の翻訳の打診がきました。「完了まで1か月ほどかかります」と見積もりを伝えました。


クライアント様からの返信がしばらくなく「やはり、1カ月はかかり過ぎか」とあきらめかけた矢先、よく調べてみると、その文書はすでにインターネット上で公開されていることに気づきました。つまり、機密性の問題を気にせずにChatGPTを活用できる状況。そこで「AIの力を借りれば、翻訳をほぼ半分の時間とコストで提供できるでしょう」と再提案を出したところ、クライアント様は即決で了承してくれました。


クライアント案件でChatGPTを統合して活用したのは今回が初めてです。まず、使用制限のゆるい有料版を開始したけれど、最初の数時間は試行錯誤と苦労の連続でした。

例えば、

  • ファイルをアップロードしようとしたところ、できない!→アップロード用のアイコンがない場合は、ドラッグすればできることが判明。
  • ファイルのダウンロードができない!→ファイル名を日本語から英語にするとできることが判明。
  • レイアウトができない!→人間がやるしかないことが判明。


翻訳の精度で言えば、業界で新しい専門用語は人間による書き直しが必要であることが分かりました。また、1カ所だけ数字を間違えていたのには驚きました。


全体的に、結果は非常に前向きなものでした。生産性はほぼ2倍となり、納期を短縮すると同時に、時間当たりの収益も約70%向上させることができました。


AIが実務にどのように付加価値をもたらせるのかを探る良い機会となり、今後も品質・スピード・価値のバランスを追求していきたいと思います。

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