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2023年6月27日火曜日

有価証券をmarketable securitiesと訳すのは止めましょう!

昔は、金融商品といえば、もっぱら株式と債券だったので、

「有価証券」=「marketable securities」

でも問題が無かったのです。


しかし、最近になって商品の種類が増えたため、これが成り立たなくなってきました。


結論から言うと、

「有価証券」= 「securities」 が正しいでしょう。


DeepLやアルクの辞書も、古い翻訳慣習を引きずっているようなので要注意です。


解説しますと、marketableとは、「取引市場ですぐに売って現金に換えられる」という意味です。

しかし有価証券のなかでも、ヘッジファンド、プライベートエクイティ、ベンチャーキャピタルの持分証券は、原則、取得したらファンド期間の最後(10年間ぐらい)まで保有し続けるものなので、簡単にどこかで売ることができません。これらはmarketableではないのです。


参考:Investopedia. Marketable Securities



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